白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
「何も用が無いのに、喋りにくるわけないもんな」
白亜と黒霧が、猫じゃらしに向かってそう尋ねる。
一見ゴミみたいな黄金の猫じゃらしに話しかけている光景が、なんだかシュールだ。
『うん! 君たちふたりから今日、「神になれる資格」を感じ取ったから、僕はそのことについて話に来たんだ!』
相変わらずお子様声で黄金の猫じゃらしに宿る精霊さんは喋った。
だけど、その言葉の中にはとっても大事な事柄が含まれていた。
神になれる資格……?
「え、やっぱり俺が神になれる資格があるってこと? だったらさっさと神様にしてほしいなあ」
「は? 何聞いてやがんだよ白亜は。『君たちふたり』って、精霊は言ってんだろうが」
『そうそう、君たちふたりから感じ取ったんだ。だから今のところは、ふたりとも神様になれる可能性があるんだよ』
毎度おなじみの言い合いをする白亜と黒霧に、幼そうな声ながらも冷静に答える精霊さん。
ふたりとも神様になれる可能性がある、か。
でも確か、元々そういう話だったよね。
わざわざそれについてお話しに来たってことは、まだ話の続きがありそうだ。
白亜と黒霧が、猫じゃらしに向かってそう尋ねる。
一見ゴミみたいな黄金の猫じゃらしに話しかけている光景が、なんだかシュールだ。
『うん! 君たちふたりから今日、「神になれる資格」を感じ取ったから、僕はそのことについて話に来たんだ!』
相変わらずお子様声で黄金の猫じゃらしに宿る精霊さんは喋った。
だけど、その言葉の中にはとっても大事な事柄が含まれていた。
神になれる資格……?
「え、やっぱり俺が神になれる資格があるってこと? だったらさっさと神様にしてほしいなあ」
「は? 何聞いてやがんだよ白亜は。『君たちふたり』って、精霊は言ってんだろうが」
『そうそう、君たちふたりから感じ取ったんだ。だから今のところは、ふたりとも神様になれる可能性があるんだよ』
毎度おなじみの言い合いをする白亜と黒霧に、幼そうな声ながらも冷静に答える精霊さん。
ふたりとも神様になれる可能性がある、か。
でも確か、元々そういう話だったよね。
わざわざそれについてお話しに来たってことは、まだ話の続きがありそうだ。