白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
芸能人レベルのかっこい男の子にそんなことを言われて、正直一瞬ドキっとしてしまった。
だ、だけどやっぱり結婚なんて無理だから!
「そっかー……。なかなか難しいなあ。でも俺頑張るよ」
私に拒否されたのに、白亜は相変わらず微笑んだまま健気なことを言ってくる。
いたいけそうなその感じに、危うくキュンとさせられそうだった。
――危ない危ない。
「おい白亜、抜け駆けすんな……!」
今まですごい勢いでご飯にがっついていた黒霧が、私と白亜の間に割って入ってきた。
私はその迫力に気圧されるも、白亜は余裕そうな笑みを浮かべたままだ。
「抜け駆け? 違うし。だって俺と枝乃がいつか結婚するのは本当だから。そして俺が猫神になるんだよ」
「は? それがまず全部間違ってんだっつってんだよ。猫神になるのは俺だ。だから枝乃と結婚するのも俺!」
「でも昨日、枝乃が黒霧に言ってたじゃん。そんな乱暴な人には黄金の猫じゃらしはあげませんって。だから俺と結婚するってことじゃん?」
「……! た、確かにそんなことは言ってたけど……。枝乃! 白亜と結婚を決めたわけじゃないよな?」
だ、だけどやっぱり結婚なんて無理だから!
「そっかー……。なかなか難しいなあ。でも俺頑張るよ」
私に拒否されたのに、白亜は相変わらず微笑んだまま健気なことを言ってくる。
いたいけそうなその感じに、危うくキュンとさせられそうだった。
――危ない危ない。
「おい白亜、抜け駆けすんな……!」
今まですごい勢いでご飯にがっついていた黒霧が、私と白亜の間に割って入ってきた。
私はその迫力に気圧されるも、白亜は余裕そうな笑みを浮かべたままだ。
「抜け駆け? 違うし。だって俺と枝乃がいつか結婚するのは本当だから。そして俺が猫神になるんだよ」
「は? それがまず全部間違ってんだっつってんだよ。猫神になるのは俺だ。だから枝乃と結婚するのも俺!」
「でも昨日、枝乃が黒霧に言ってたじゃん。そんな乱暴な人には黄金の猫じゃらしはあげませんって。だから俺と結婚するってことじゃん?」
「……! た、確かにそんなことは言ってたけど……。枝乃! 白亜と結婚を決めたわけじゃないよな?」