白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
これからも、あの猫神候補ふたりのことは周りに知られないようにしなくっちゃ……。
なんてことを思いながら、教室の入り口付近で奈菜と話していたら。
「ちょっと! 邪魔よ!」
高くてかわいらしい声だったけど、やたらと刺々しく誰かにそう言われて、私は思わず後ずさる。
言ったのは、クラスメイトの愛羅だった。
教室に入ろうとしたら、入り口の近くに私たちがいたからそんなことを言ってきたみたい。
でも別に通り道を塞ぐような位置にいたわけじゃないから、邪魔ってことはないと思うけど……。
実は、愛羅は私のことをあんまり好きじゃないみたいで、よくこうして突っかかってくる。
きっかけは、なんと幼稚園の時に遡る。
幼稚園の時に、愛羅が好きだった男の子に告白したら、その子が「愛羅ちゃんなら枝乃ちゃんの方がいいな」って言ったせいだ。
さらに小学校の時にもいろいろあった。
一年生の時は、愛羅が目を付けた男の子と私の家が近所で毎日一緒に登下校していたことをやっかまれた。
なんてことを思いながら、教室の入り口付近で奈菜と話していたら。
「ちょっと! 邪魔よ!」
高くてかわいらしい声だったけど、やたらと刺々しく誰かにそう言われて、私は思わず後ずさる。
言ったのは、クラスメイトの愛羅だった。
教室に入ろうとしたら、入り口の近くに私たちがいたからそんなことを言ってきたみたい。
でも別に通り道を塞ぐような位置にいたわけじゃないから、邪魔ってことはないと思うけど……。
実は、愛羅は私のことをあんまり好きじゃないみたいで、よくこうして突っかかってくる。
きっかけは、なんと幼稚園の時に遡る。
幼稚園の時に、愛羅が好きだった男の子に告白したら、その子が「愛羅ちゃんなら枝乃ちゃんの方がいいな」って言ったせいだ。
さらに小学校の時にもいろいろあった。
一年生の時は、愛羅が目を付けた男の子と私の家が近所で毎日一緒に登下校していたことをやっかまれた。