白猫王子と俺様黒猫~猫神の嫁なんてお断りですっ!~
「まあ、今回はいきなり『頑張れ!』なんて言っちゃったからねえ。もうちょっと、華ちゃんの気持ちに寄り添えるようなことを言えればいいのかもね」
のほほんとした調子で、白亜が言う。
「気持ちに寄り添えるようなこと……」
やっぱり猫神候補なだけあって、いいことを言うなあとは思った。
でも具体的にどういうことを言えばいいの?
そんなことを考えていると、私の家でもある猫屋敷神社にたどり着いた。
神社に入った瞬間、ちょうど白亜の術が切れたみたいで、佐助は人間から茶トラの子猫の姿に戻った。
猫の姿になっても、しょぼんと首を垂れている。
そんな佐助の姿に切ない気持ちになりながらも、どうしたらいいのか分からない私は、ただそのかわいらしい背中を見つめることしかできなかった。
のほほんとした調子で、白亜が言う。
「気持ちに寄り添えるようなこと……」
やっぱり猫神候補なだけあって、いいことを言うなあとは思った。
でも具体的にどういうことを言えばいいの?
そんなことを考えていると、私の家でもある猫屋敷神社にたどり着いた。
神社に入った瞬間、ちょうど白亜の術が切れたみたいで、佐助は人間から茶トラの子猫の姿に戻った。
猫の姿になっても、しょぼんと首を垂れている。
そんな佐助の姿に切ない気持ちになりながらも、どうしたらいいのか分からない私は、ただそのかわいらしい背中を見つめることしかできなかった。