死神のカルマ
第一章 過去話

僕は嫌がらせ、俗に言う「イジメ」に遭っていた。
内容は至ってシンプルだ。
靴箱にゴミ。
靴はプールの底。
机には「死ね」の落書き。
勿論机の中にもゴミ。
椅子に座ろうとすれば画鋲が置かれる。
移動教室で席を離れれば教科書達はゴミ箱の中だ。
トイレに行こうものなら個室に閉じ込められ、水を浴びる羽目になる。
聞くに耐えない罵詈雑言の数々。
親にバレないように必死で隠した痣の数々。
何より、全てを黙認していた担任。
この学校、いや、この世界は僕を必要としていなかった。
それどころか、邪魔者扱いだ。
もう何千回と言われてきた暴言にうんざりしてきた頃、イジメのバリエーションが増えた。
そしてその日僕は死んだ。
勿論自ら身を投げた。
イジメっ子達に囃し立てられ、良い機会だと思ったんだ。
だから彼らの目の前で死んでやった。
僕が飛び降りた瞬間の彼らの焦って蒼ざめた顔、面白かったなぁ。
でも、重力に従い、上から下へ流れる逆様の世界を眺めていると、募ったのは後悔と復讐心だけだった。
その2秒後、僕は地面に叩きつけられた。第
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