LOVEDOUBT ホスト×女子高生


耳を澄ませば、歩いていた先程よりも波の音が鮮明に聞こえて来る


落ち始めている太陽が海面を銀色に照らしていて、とても綺麗




この綺麗な海をバックに、ナツキと写真撮りたかったな・・・


スマホをリュックに入れたまま車に置いて来なければ良かった・・・


そう思い溜め息をつくと、ナツキがどうしたの?と顔を覗き込んで来た




「ううん。どうもしてない。

今日は、本当にありがとう。
凄い楽しかった。

それに、一杯奢って貰ってごめんね・・・」



今日1日で、ナツキにはかなりお金を使わせてしまった

  




「いいよ。
俺も楽しかったから」




波の音が心地良くて、自然ともたれるようにナツキの肩に頭を寄せた


ナツキの事が凄く近くに感じる





「ナツキは、今まで誰かを本気で好きになった事とかあるの?
過去とか・・・。
真剣に付き合ったり」



前に一度同じような事を訊いてはぐらかされた質問を、もう一度ぶつけてみる




前は、さあ、どうだろ?、と逃げられたけど、
この綺麗な海を見ていたら、今なら答えてくれるんじゃないかって
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