LOVEDOUBT ホスト×女子高生


「それは、けっこう辛いね」



「ナツキに比べたら全然だけど。
私の恋愛話は大した事なくてごめんね」



「別に悲惨さ競ってるわけじゃないし、いいよ」


ナツキは黒いVネックTシャツの上に羽織っているシャツを脱ぎ、
それを私の体に掛けてくれる


私が、え、とナツキの方を見ると




「段々寒くなって来たから。
本当に体調崩して明日も学校に行けなかったら困るでしょ?」



「べつに、学校なんて行かなくてもいいよ。
ナツキとずっと一緒に居れるなら」



学校は萌や麻耶が居て楽しいけど、それ以上に松永先生の存在が苦しい


それに、ナツキが側に居てくれるのなら、もう他に誰も居てくれなくていい




「未央」


そう耳元で呼ばれてナツキの方を見ると、
ナツキの顔がすぐ近くにあって、ナツキの唇が私の唇に重なった



ナツキは何度も唇を少し離すと、同じように何度も唇を重ねて来る


そして、砂浜に押し倒される頃には、ナツキの舌が私の舌に絡み合う



ナツキの昔の恋愛話を聞いた後だから、その子達にもこういう事をしたのかな?って、思ってしまった



だけど、もうそれはナツキにとって完全に過去なのだと知ったから、
嫉妬はしない


ただ、その子達と同じように私もナツキに愛されたい
< 121 / 266 >

この作品をシェア

pagetop