LOVEDOUBT ホスト×女子高生


「これなに、って訊いてんだけど?」


何も言えない私に、ナツキは再び問い掛けて来る





「これは・・・」




今、ナツキが私に向けている目は、私の事を心配しているように見える



ナツキに隠し事はしたくないけど、やはり言えない



知られたくない



もう殆ど知られてしまったようなものだけど、
やはり口にする事は出来ない




「言えない・・・」



「そう、って納得すると思う?

どう見たって体にこんな傷があるって、その男から暴力受けてんじゃないの?
その男と未央はどんな関係なわけ?」


そう言って私を見下ろすナツキの目は細められ、怒りを孕んでいて怖い


だけど、その怒りは私に向けられているわけではないのか、
私が泣きそうになると、慰めるようにその目が優しくなる






「ーーーナツキ、ごめん。

言いたくない・・・。
お願いだからもう訊かないで」


そう言って耐え切れず涙を流す私に、ナツキは諦めたように、
分かった、って小さく声にした

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