LOVEDOUBT ホスト×女子高生


帰りの車内の空気は重くて、私もナツキも殆ど話さなかった



時々、私が今日の水族館の話題を出すが、ナツキは簡単な相槌を打つくらいで、すぐに会話に行き詰まる


だから、私も段々と話し掛けなくて、窓の外を眺めた


外はもう暗くなり始めていて、見ているとまた泣きそうになってくる 





高速を下りて少しすると、


「自宅の住所教えて。ナビに打ち込むから」


ナツキにそう言われ、私は自宅の住所を口にした



このまま、私は家に帰されるんだ



まだ19時を少し回ったくらいで、まだまだ一緒に居られるはずなのに・・・



だけど、まだ帰りたくないとか口に出せる雰囲気でも無かった




それからの道中、ずっと家に着かなけばいいのに、と思ってしまった


そう思うと、余計に時間が過ぎるのが早く感じてしまう
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