LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「1つ訊くけど、その男とは、未央は望んでそうなってんの?」
ナツキのその質問の意味は、私が相手に好意を抱いていて、そんな関係になっている
もしくは、私にもそんな性癖があるのか?って事だろうか
「ーーー違うよ。
その人から逃げたいと思っている・・・。
初めから、そう」
「なら、もし、未央が助けて、って言うなら、
俺は未央をその男から助けてあげる」
「ナツキ・・・」
「どうする?」
そのナツキの言葉に、思わず助けて欲しいと縋りつきそうになる
だけど、ナツキをその事に巻き込みたくないし、松永先生との関係をこれ以上ナツキに知られたくない
それになにより、松永先生に握られている弱味は、ナツキとお母さんとの事
だから、ナツキがそれを知ったら、罪の意識を感じてしまうかもしれない
「ーーー大丈夫。
私だけでなんとかなるから」
ナツキが居てくれるから、大丈夫
もう、学校での自分の居場所が無くなろうが構わない
「そう。分かった」
ナツキは私の頭を撫でると、そっとキスをして来る
それは、一瞬唇と唇が触れただけの短いキス
なんだか、これ以上此処に居たら、ますます帰りたくなくなってしまう
けど、別れ際なかなか帰ってくれないのも、ナツキも嫌だろう
「また連絡するね」
私はそう言って自分からもう一度同じようにキスをすると、
ナツキのベンツから降りた