LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「私、もうこんな事辞めます。
だから、もう連絡して来ないで下さい」
手を握り締め、震えないよう強く言葉にする
「今日、昼間に来てた女の男が関係あるのか?」
そう訊かれ、ナツキの顔が浮かぶ
きっと、今日の事は訊かれると分かっていたが、
ナツキの事を話すつもりはない
ナツキを、この人との事に絶対に巻き込みたくなければ、
こんな風に話題にも出したくない
「いいえ。前からもうこんな事辞めようと思ってました」
「なら、お前の母親の事、誰かに話してもいいのか?
クラスの誰かに、‘安達の母親がホストにハマって、それが原因で父親から離婚された’って」
きっと、そう切り出して来ると思っていた
そして、この男は脅しではなく本当にそうやって私の事をクラスの誰かに話すだろう
勿論、そんな陰口を言うような言い方ではなく、
そんな可哀想な私を心配するようなフリをして、上手くその事を誰かに伝える
安達が最近元気がないみたいだけど、
その事が原因なのじゃないか?
担任として心配だ、とか、そんな風に
それとも、うっかり口を滑らせたり