LOVEDOUBT ホスト×女子高生
LINEからナツキに電話を掛ける
なかなか繋がらない
このまま出なければいいのに
そう思うが、ナツキが電話に出た
『はい』
ナツキの声の向こうで、騒がしい音がする
「仕事だった?電話してごめん」
『いや。今客と外で飯食べてて。
ま、仕事と言えば仕事か』
静かな部屋に、スマホの受話口から漏れたナツキの声が小さく響いている
松永先生にも、私とナツキの会話の全てが聞こえているだろう
「あのね。私、もうナツキと・・会わない・・・。
だから、もう・・連絡もして来ないで・・・」
言っている途中から、涙が溢れて来る
自分の口にしているその言葉の意味が、耐えられないくらいに辛くて
泣いている事がナツキには知られないように、
声が震えないようにする