LOVEDOUBT ホスト×女子高生
◇
「安達さん?」
その声に、ハッと顔を上げた
一日の授業を終え、帰り支度をした私と麻耶と萌は、
帰る前にトイレに来ていた
だけど、私はトイレに行かずに、トイレの前で用を足す二人を待っている
「安達さん?」
再び私に声を掛けて来るのは、隣のクラスの今まで話した事もない子
そんな子が、私に一体何の用なのだろうか?
「安達さん、なんか校門の前にスッゴくカッコいい人来てて、
安達さんの事捜してるみたいだよ?」
「スッゴくカッコいい人・・・」
そう言われて、思い当たる人物は一人しか居ない
でも、まさか?
私は持っていた麻耶と萌の鞄をその子に渡し、
たまらず走り出した
「ごめん。その鞄麻耶達に渡してて!」
「え?あ、う、うん」