LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「そう。大方は予想通り」
ナツキは私の手から、未だに震えているスマホを取った
私はそれを、ただ見ていた
ナツキは、その松永先生の電話に出るつもりなのか、
通話をタップして、スマホを耳に当てた
その時になって、私は慌ててナツキからスマホを取り返そうとするが、
身長差やナツキがそれを制すので、私は諦めたようにただナツキの様子を見守るように見てしまう
「未央があなたの電話に出たくないみたいだから、俺が代わりに出てるんだけど。
大体、未央から話は聞いた」
ナツキがそう話すと、松永先生も何かを話しているのか、
ナツキは口を閉ざす
「とにかく、俺の存在が気に食わないなら未央を脅すんじゃなく、
直接俺に言えば?
夕べのあの電話みたいなんじゃなくて。
だから、ちょっと時間作ってよ。
今夜」
ナツキのその挑発的な言葉に、私はハラハラとしてしまう
「ねえ、先生」
ナツキはその後、何度か相槌を打ち、電話を切った