LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「とりあえず、ソファーにでも」


松永先生はソファーを手でさし、リビングに突っ立ったままの私とナツキを座るように促す




「いや。どーせすぐ話は済むから」



「そうですか。
じゃあ、コーヒーも必要ないですね。
では、その話って?」


松永先生は座らない私達を横目に、ソファーに座る


私とナツキを見上げるように見るその目が怖くて、私は目を逸らしてしまう



ナツキはジャケットのポケットから何かを取り出し、
それをテーブルに置いた


それは札束で、その分厚さから無理矢理に二つに折られている



「とりあえず、50万下ろした。
足りないならまた用意する」



「このお金は、一体?」


松永先生はお金を目の前に出された瞬間は驚いていたが、
今は冷静さを取り戻し、ナツキを挑発するように見ている




先程、松永先生のマンションの近くのパーキングに車を停めると、
ナツキは一人でコンビニに行っていた


その時に、このお金を下ろしたのだろう

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