LOVEDOUBT ホスト×女子高生

「そう。
未央の母親には、俺かなりお世話になったから。
んで、未央には凄く迷惑かけたみたいで」


ナツキは私の顔を見て冗談っぽく笑っているが、
私は笑う気は起きなくて、ただ小さく頷いた



「だから、今こうやって安達を助けようと。
罪滅ぼしみたいな感じですか?」


松永先生は、ナツキと同じように笑っている



「いえ。
俺も仕事なんで、未央に悪いと思ってはいるけど、
いちいち客の家族のケア迄してらんないし」


「じゃあ、なんで?」


その松永先生の疑問は、私も口に出さないだけで、思っている


此処に来る前からずっと、なんでナツキは私を助けてくれるのか?




「未央本人にそれを言えてないのに、先にあなたに言うつもりもないんで」



「そうですか。
で、俺があなたの提案を断ったら?
いくら貰おうが、安達を解放しないって」


松永先生は、いつも私に見せる冷たい笑みを見せる


笑っているのにそれは怒っているように見えて、恐怖を感じる


ナツキもそれを感じているからか、その顔から笑みが消える
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