LOVEDOUBT ホスト×女子高生

「もしこれ以上未央を傷付けるなら、先生の事を殺すかも」


ナツキがそう口にした瞬間、私も松永先生も息を呑んでしまう


それは、今のナツキに対しての恐怖なのかもしれない



そう口にするナツキは平然として居て、それがなんて事ないかのようだけど




「分かりました。

職業柄あまり大きな揉め事とかも困るので」


松永先生は、ナツキのその‘殺す’と言う言葉に暴力的なものを感じたのだろう


暴力事件の被害者にも加害者にもなる事は、
教師と言う職についている松永先生としては避けたいのだろう



「さすが、先生。
話が分かる人で良かった」



「ちょっと待ってて下さい」


松永先生はソファーから立ち上がると寝室へ行き、
暫くするとリビングへと戻って来た


その手には、例のビデオカメラと、興信所の封筒



松永先生は、それをナツキに渡した


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