LOVEDOUBT ホスト×女子高生
◇
「でね、スッゴい可愛くて。
もう爪とかあるの」
私は病院から自宅に戻ると、
すぐにLINEでナツキに電話をした。
もう、弟が生まれたこの感動を、ナツキに伝えたくてたまらなかった。
ナツキなら、この時間でも起きているだろうと。
今の時刻は、深夜の3時。
明日は学校だからと、私は先にお父さんに家へと帰された。
多分、お父さんは帰らず明日はそのまま会社へと行くのだろう。
『けど、大丈夫だったから良かったけど、
俺が引き留めないでもっと早くに未央帰してれば良かった』
そう言ったナツキの声は、電話越しでも沈んでいるのが分かった。
「ううん。
私がナツキに離して欲しくなかったから」
だから、わざと引き留めて欲しくて、
あまり帰ろうとする素振りを見せなかった。