LOVEDOUBT ホスト×女子高生




「でね、スッゴい可愛くて。
もう爪とかあるの」



私は病院から自宅に戻ると、
すぐにLINEでナツキに電話をした。


もう、弟が生まれたこの感動を、ナツキに伝えたくてたまらなかった。



ナツキなら、この時間でも起きているだろうと。



今の時刻は、深夜の3時。



明日は学校だからと、私は先にお父さんに家へと帰された。


多分、お父さんは帰らず明日はそのまま会社へと行くのだろう。



『けど、大丈夫だったから良かったけど、
俺が引き留めないでもっと早くに未央帰してれば良かった』


そう言ったナツキの声は、電話越しでも沈んでいるのが分かった。



「ううん。
私がナツキに離して欲しくなかったから」


だから、わざと引き留めて欲しくて、
あまり帰ろうとする素振りを見せなかった。



< 200 / 266 >

この作品をシェア

pagetop