LOVEDOUBT ホスト×女子高生
『ほんと、未央って言う事迄可愛いから、たまんないんだけど』


そのナツキの言葉が冗談なのか本気なのか分からないけど。


なのに、付き合ってくれないんだ、と、言葉が漏れそうになる。


‘ーー付き合わない、かなーー’


前に、もし私が付き合ってと言ったら、付き合ってくれるのか訊いたら、そう返された。


付き合ってくれないと分かっていて、
付き合って欲しいなんて、ナツキに言えない。




『で、未央今度いつ会える?』


「今度…。
またナツキが休みの日とか?
来週?」


『えー、それまで会えないの?
最近、全然俺の部屋に来てくれないし』


そう言われて、そうだ、と思った。



最近、真紀さんとの関係はそれなりには良好で、
家が居心地悪いって感覚もなく。


それに、学校も松永先生との関係は終わり、
萌や麻耶に両親の離婚の事も言えて、
肩から重荷を下ろしたように身軽になったし。


もう、私は何処に居ても孤独じゃなくて。



「それは、ナツキのおかげだよ」



ナツキと出会ってから、物事が全ていいように進んでいる。



『なにそれ、意味分かんない』


そう言って笑っている。



その後、二人で話して。


明日の金曜日に、ナツキのあの部屋に泊まりに行く事になった。

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