LOVEDOUBT ホスト×女子高生
その金曜日当日、
学校終わりに病院へと行ったけど、
生まれたばかりの弟は、
帝王切開での出産だから、暫くはICUに入るらしい。



別に、それは何か問題があっての事ではなくて、そういう決まりみたい。



弟は、予定日より半月程早く生まれたけど、
体重は三千グラムを超えていて、
元気一杯らしい。


そんな感じで、母親である真紀さんと、父親であるお父さんしかそのICUに入れないみたいで、
私は弟に会えなかった。


なので、って事もないけど、
真紀さんの病室に顔を出した。



「あんた、何しに来たの?」


私を見た真紀さんの第一声はそれで。



「あんたの弱ってる姿見に来たの」



真紀さんは、まだ帝王切開の傷の痛みで動けない状態。


私のそんな態度に眉を釣り上げるけど、


「暇なら、赤ちゃんの名前考えてよ。
私あんまりセンスないからさ。
若いあんたなら、いい名前思い付くでしょ?」


「え、私が名前考えて、いいの?」



弟の名前を、私が?



「早く出生届け出さないといけないから、
早くしてよね」


「…分かった」


なんだか凄く嬉しくて、思わず頬が緩みそうになる。


そして、早速頭の中で名前を考え出した。
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