LOVEDOUBT ホスト×女子高生
アヤノさんは、持っていた鞄から、
カッターナイフを取り出し、
鞄を地面に投げ捨てた。
「なら、私死んでやるから!
ナツキのせいだから!」
アヤノさんは、そのカッターナイフ
の刃をカチカチと出すと、
それを自分の左手首にあてた。
「辞めて…」
私はアヤノさんに駆け寄り、その手を掴むけど、
それは強い力で振り払われた。
地面に私は尻餅を付く状態で倒れ、
そんな私をアヤノさんが見下ろしていて。
そのカッターナイフの刃が、
太陽の陽射しを浮けて強く光る。
「あんたにナツキは渡さないから」
アヤノさんは、そのカッターナイフを持った手を私に振り下ろした。
「未央!」
そのナツキの声と同時に、私は地面にナツキに押し倒されるように倒れていて。
そんな私の目の前には、ナツキの顔があり。
そのナツキの顔の、
右頬から大量の赤い血が流れていて、
それは地面を赤く染めて行く。