LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「付き合ってない私の事は、
そんな簡単な言葉で終わらしていいと、ナツキは思ってんだ?」


「まぁ。
やっぱり、未央は若いから」


「若いからって、そんなの理由になんない!」


「例えば、未央が30歳とかなら、俺もちゃんと責任取って結婚しないと、とか思ったかもしれないけど。

ってか、未央の人生これからなのに、
わざわざ、俺の人生に合わせる事ないと思う。
未央は、俺の事なんか、すぐに忘れるから」


「忘れない…。
ナツキの事は、一生忘れない。
一生、ナツキが好き」


「今は、そう思うだけ」


大人のナツキのその言葉は、
妙に説得力があって、言葉が返せない。


ナツキも、きっと今まで、今の私のような思いをしながらも、
その気持ちを忘れた事があるのだろう。



「…いつ、引っ越しするの?」



「明日の朝には、ここ出てく」



「そう…」


もうこの部屋にも、ナツキは居なくなるんだ。


「最後に、ちゃんと話してくれてありがとう。
私とナツキの関係なんか、付き合ってたわけじゃないから、
そのまま、黙って消える事も出来たのに…。
ありがとう。
ちゃんとフッてくれて」


そう話していると、段々と涙が溢れて来て、俯いてしまう。


きっと、ナツキと私の関係は、遅かれ早かれ終わっていたのだろう。


今回の事で、それが早くなっただけだろう。



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