LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「ナツキは、なんでお母さんに電話したの?」



『お金を返したいって』


「えっ?」


『私がホストクラブでナツキに使った2300万円、返されたの』


改めて聞いた、その金額にも驚いてしまうけど。



「なんで、ナツキはそのお金をお母さんに?」


だって、そのお金はナツキに貸していたとかじゃないし、
ナツキがそのお金を母親に返すのはおかしい。


この人が、勝手に飲んで楽しんで使ったお金なのだから。


『未央が好きだから、って』



「えっ…」



私が好きだから…。



『だから、こうでもしないと罪悪感が消えないんだって。
未央に対して、家族を壊したからって』


ナツキは、私の母親を客にしていた事を、
私に対して悪いと思っていたんだ。



多分、初めはそれ程思って無かったと思うけど。


私と居るうちに、段々とそう思ったのかもしれない。



『ナツキは、もう未央とはその関係が終わったって言ってたけど、
未央はこのままでいいの?』


「いいの、ってお母さん。

お母さんナツキが好きだったんでしょ?
だから、お母さんにそんな風に言われるのおかしくない?」


『流石に、本気でホストを好きになる程、私はバカじゃないわよ』



そう言って、母親は私の知らない事実を語った。



ナツキとの、本当のその関係。



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