LOVEDOUBT ホスト×女子高生
私はナツキのマンションから出て、
電車に乗り、地元の駅からの道を歩く。


ずっと、母親に言われた事が頭に回っていた。



ナツキとは、何もない。



そう言った。



この期に及んで、一体何故そんな嘘を付くのか、と責めてしまう。



「だって、あの興信所の写真は何?

ナツキとホテルに泊まったりしてたじゃん!」


その生々しい、母親とナツキの姿を思い出し、
込み上げるような嫉妬を感じていた。



『…ホテルに泊まったのは本当。
街中を、腕を組んで歩くくらいの事はしたけど』


「ほら、やっぱりそうなんじゃん!
一緒にホテル泊まって、何も無かったなんて言わせない!」



『信じないなら信じなくていいけど。
私、そんな事出来ないから』


「意味分かんない」



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