LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「避けてないって。
気のせいだって!
それより、お前今日サボり?」
そうやって都合が悪くなると話を変える所は、変わってないな。
「岳だって、サボり?」
今は、9時を回った所。
もうどこの高校も授業が始まっているだろう。
「俺は遅刻。
どうせ遅刻だから、のんびりと歩いてんだよ」
岳は、通っていた中学からすぐ近くの高校に通っている。
岳だけじゃなく、私の中学の子は、けっこうその高校に通っている。
私ももう少し勉強が出来たら、その高校に通えていたのに。
私が落ちた、その高校。
「未央、失恋でもしたのか?
浮かない顔して歩いてたから」
「そう。
3年近く前に、あんたに」
そう言うと、岳は困った顔をしていて、
私は意地悪しないで、頬を緩めた。