LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「夕べ、ナツキの所に居たの」
「ナツキ?」
お父さんは、その名前だけではピンと来ないみたいで、首を傾げている。
「お母さんが入れ込んでたホストだよ」
そう言った瞬間、父親が目に見えて動揺するのが分かった。
横に居る真紀さんさえも。
「どんな人かこの目で見てみたくて、
私、ナツキに会いに行ったの。
そして、ナツキと関係を持ったの」
そう言い終わると同時に、
私はソファーから立ち上がった父親に、
頬を平手で殴られていた。
一瞬、何が起こったのか分からない痛み。
「お父さん…許して。
私、ナツキが本当に好きなの」
一瞬、感情的に父親に逆らおうとしたけど、
ぐっと耐えた。
私は、ナツキの事をこの人に認めて貰いたい。
もう隠れてこそこそしたくはない。
じゃないと、私とナツキの関係に未来なんてない。