LOVEDOUBT ホスト×女子高生


「いや、別に急がなくていいよ。
合い鍵渡しておくから」


そう言って、ナツキは私の手のひらに鍵を載せた




「合い鍵‥‥」 




「帰りたい時に帰ればいいから」



「うん‥‥」



やはり、家に帰らないといけないのか




「とりあえず、家に帰れば。
どうせ今日が土曜で学校が休みだから家出したんでしょ?」


「‥‥‥」



けっこう、図星だったりする



もし今日が平日なら、
夕べ家出しなかったかもしれない



学校どうしよう、とか考えたりして




「鍵、どうすればいい?
ポストとかに入れておけばいい?」



「なんか未央ちゃんって、俺の事分かってるようで分かってないよね」


そう言われて、
ナツキがどう言う意味で合い鍵を渡してくれたのか分かった




「俺、あんま家居ないから、
勝手にまた来てくれていいから。

家に居たくない時とか」



「あ、うん」


それは助かるかもしれない


家に居たくない事なんて、しょっちゅうだから

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