LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「けど、未央ちゃん本当に彼氏とか居ないの?」
「え、だから、居ない‥‥」
思わず言葉に詰まったのは、
私を見るナツキの目が全てを知っているように思えて
「夕べキスした時、なんかそんな気がして。
初めてでも、久しぶりって感じでも無さそうだったから。
彼氏は居ないけど、男は居る、とか」
なんだか、ナツキの言葉は私を追い詰める
べつに、そうだって認めてしまえばいいだけなのに、それが言えない
キスはしたけど、私とナツキは恋人同士じゃないのだから
「あれ?図星だった?」
その声は、私をからかうようで、分かりやすくそんな私を軽蔑している
逃げるように、ナツキから視線を逸らし俯いてしまう
彼氏は居ないけど、
今の私にはそう言う事をする相手がいる
世間では、それはセフレだと言うのだろが、
あの人との関係はそれとは少し違うような気がする
「ま、いいや。
俺も人にとやかく言えないから。
て言うか、どうでもいいか」
ナツキはベッドから腰を上げると、
クローゼットからスーツを一着取り出した
そして、それを掴みそのまま寝室から出て行った