LOVEDOUBT ホスト×女子高生
◇
「そんなに怯えてないで、こっちに来たら?」
私を支配するこの男は、
人の良さそうな笑顔で私を呼び寄せる
この笑顔に皆騙されて、この男の本性を誰も知らない
私もそうだった
「はい。松永先生」
松永類(マツナガルイ)
彼は、私が通う東山女学園の教師
三年生の物理を担当していて、
私のクラスの3ーCの担任
「俺の言う事聞いてれば、怖いことはしないから」
松永先生は動けない私に自ら近寄って来ると、
そんな私を軽く抱きしめた後、
私にゆっくりとキスをする
冷たい唇
松永先生のかけている銀フレームの眼鏡が、
私の顔にあたる
あまり反応のない私に腹を立てたのか、
唇を離すと私の髪の毛を強く掴んだ
「痛いっ」
痛みに顔が歪んでしまう
この人に髪を掴まれる事なんていつもの事
それでも、この痛みに慣れない