LOVEDOUBT ホスト×女子高生



 
「そんなに怯えてないで、こっちに来たら?」
 

私を支配するこの男は、
人の良さそうな笑顔で私を呼び寄せる


この笑顔に皆騙されて、この男の本性を誰も知らない


私もそうだった
 

「はい。松永先生」



松永類(マツナガルイ)


彼は、私が通う東山女学園の教師


三年生の物理を担当していて、
私のクラスの3ーCの担任



「俺の言う事聞いてれば、怖いことはしないから」
  

松永先生は動けない私に自ら近寄って来ると、
そんな私を軽く抱きしめた後、
私にゆっくりとキスをする


冷たい唇


松永先生のかけている銀フレームの眼鏡が、
私の顔にあたる


あまり反応のない私に腹を立てたのか、
唇を離すと私の髪の毛を強く掴んだ



「痛いっ」


痛みに顔が歪んでしまう


この人に髪を掴まれる事なんていつもの事


それでも、この痛みに慣れない

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