LOVEDOUBT ホスト×女子高生


地元の駅に着き、報告書の封筒を握り歩く


邪魔だと思うが、封筒が大きくて持っているショルダーバッグに入らない





ぼんやりと、歩く



駅からすぐの所に住んでいるが、あまり家に帰りたくないから遠回りしてしまう


家に帰ったら、父親と後妻が居る


今はあの人達の顔を見たくない





大きな幹線道路沿いを歩けば、遅いこの時間でも明るくて賑やかだから怖くない





ボーと歩いていたからか、
前を歩いて来ていた人と思い切りぶつかってしまった



「あ、すみません」


それで我に返り、慌ててそのぶつかった相手に謝罪した



「あれ、安達?」


そう言われると同時に、自分がぶつかった相手が誰か気付いた



「えっ?松永先生?」


なんでこんな所に、と思ったが、彼が私と同じ最寄り駅の場所に住んでいる事は、
クラスメイトの彼のファンの子達が話していた


私に、だから見掛けたりするのか?と訊いてきたから




松永先生は、整った顔、今年で28才と先生にしたら若い事、その上女子校って事もあり、
我が校のアイドルみたいな存在



それにしても、こうやって会ったのは初めてで、本当に近くに住んでいたのだと驚いてしまう


流石にこの時間だから仕事帰りではなさそうだが、
スーツ姿



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