LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「ナツキ、いつ帰って来たの?」
朝方迄私は起きていたので、それ以降だろう
「さっき」
ナツキから、シャンプーのような香りがする
なんとなく、帰って来てからシャワーを浴びたわけではないような気がする
ナツキの朝帰りの理由は、そう言う事なのだろうな
「また来てごめんね」
「べつに。
来ていいから鍵渡したーー」
言葉を遮るように、ナツキに横からギュッと抱き付いた
そんな姿がまるで子供みたいだな、と自分で思ってしまう
「なに、いきなり?」
戸惑ったように笑いながらも、そんな私を受け入れるように片手で抱きしめてくれた
「他に、行く所なかったから‥‥」
「そう」
私を抱く手で、優しく頭を撫でてくれる
「私、男なんていないから」
その言葉に、気持ちだけは偽りは無かった
松永先生とは体の関係があっても、そんな関係じゃない
「そう‥‥。
俺も、他に女なんか居ないから」
そのナツキの言葉も、嘘なのに騙されているような気持ちにはならない