LOVEDOUBT ホスト×女子高生


ナツキは、あっ、と思い出したように私から突然離れた



「なに?」


私は驚いて、そんなナツキの顔を覗いてしまう




「なに?じゃなくて、なに?
あのリビングのテーブルの上にあるゴミは?」


そう訊かれて、ああ、と思い出した



夕べ、あの後近くのコンビニに買い物に行った 




目的は、下着や化粧水とかを買いに行ったんだけど、
お腹もすいているからお弁当やお菓子なども買い込んだ


そして、それを食べた後のゴミが‥‥



「ほら、生ゴミとかどこに捨てていいか分かんないし!
勝手に色々と部屋の中探索したら悪いかな?って」



「いやいや。
ゴミをテーブルに置いてる方が悪いし。
夏だから生ゴミ放置されるとか、かなり迷惑なんですけど」



「ごめんなさい‥‥」



ナツキの部屋はどこも埃一つないくらいに片付けられているので、
ナツキは結構な綺麗好きなのは想像がつく




「部屋、勝手に色々と見てくれていいから。
べつに見られて困るものないから」



「うん‥‥」



そう言われても、他人の部屋を物色するのは気が引ける


後で、生ゴミを捨てるゴミ箱とかの置き場所とか訊いておこう




「それより、腹減ってない?」


そう訊かれて、意識すると空腹を感じた




「お腹すいたー」



「じゃあ、なんか食べに行こっか。
着替えて」



「うん!」
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