LOVEDOUBT ホスト×女子高生


翌日、寝不足のまま学校に行った


夕べ、松永先生の事で色々と悩んであまり眠れなかった



次に会う時に、酷い目に遭わされるんじゃないかって



いつもの朝の満員電車で、寝ていないから気分が悪くなって来た


それもあり、このまま松永先生の居る学校に行かず家に引き返そうかと思ったけど、
電車の中で高校の友達の実花(ミカ)に会って、それが出来なかった



「実花、今日遅いね?」


彼女はいつも私より早い電車だったはず




「今日は寝坊。
って言っても、この電車でも間に合うからいいんだけど」




こうやって実花と話すのは久しぶり


実花とは1年生の時同じクラスだったが、2年、3年は違うクラスだから



ちなみに、2年、3年はクラス替えはなく同じクラス


担任だけは替わるけど




「実花が寝坊って珍しいね」



「そんな事ないよ。
未央が知らないだけで、最近はしょっちゅう遅刻してる。
この電車より何本も遅いのに乗ってる。

私の所も松永先生が担任なら遅刻なんてしないんだけどなー」



今、一番会いたくない松永先生の名前が出て来て、
渇いた笑いを返してしまう



朝からずっと、松永先生に会うのが怖くて仕方ない



学校だから、下手な事はされないだろうし、
一度断ったくらいで、私の秘密を誰かに話されるとは思わないけど



彼の存在自体が、私には恐怖でしかない


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