LOVEDOUBT ホスト×女子高生






オカワリのドリンクはすぐに運ばれて来て、
ケンタはジントニックを頼んでいた



私は先程と同じ、そのオレンジ色の液体の入ったそのグラスを手に取った




「とりあえず、乾杯」


ケンタのその声に合わせグラスとグラスを合わせると、
先程と同じように一気にそのカンパリオレンジを飲み干そうとした


まだ、喉が乾いていたから



だけど、半分くらいを飲んだ所で、
グラスから思わず口を離してしまう


ん?あれ?




「未央ちゃん、お酒強いね。

あれ?どうしたの?」




カンパリオレンジの半分残ったグラスを、
ジッと凝視してしまう



さっきのカンパリオレンジと味が違う


なんか、苦い――



それに、顔や体が急に暑くなって来て、意識がボーとして来る――…




まさか、薬か何か盛られたんじゃ?!




「ねえ、どうしたの?」


ケンタはそんな私を笑顔で見ている



よくよく見ると、人懐っこいと思っていたその笑顔は、
凄く胡散臭いような気がして来た



ダメだ、頭があまり回らなくなって来た――…




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