LOVEDOUBT ホスト×女子高生




「ねえ、そろそろ2時間経つけど、延長する?」


ケンタにそう訊かれ、
私は首を横に振った



もう2時間経つんだ…




「帰る。頭がボーとするし…」



ナツキが付かないのならば、
もうこの店に居る理由はない


もし、延長すれば再びナツキが来てくれるのだとしても、
流石に高い延長料等の金銭的な理由でこれ以上は無理だ



ケンタは近くのウェイターに、私が帰る事を告げていた



「未央ちゃんと話せて楽しかったよ。
ナツキさん指名だけど、また店に来てね」



「うん」


私は多分もうこの店には来ないと思いながらも、
頷いた



なんだかんだで、この店でケンタとは2時間近く話したが、けっこう楽しかった


主に、テレビや音楽の話ばかりだったが



ま、お酒が入っているからか、
いつもなら笑わないようなちょっとした冗談とかも笑えた


てか、酔っていて、けっこう記憶が飛んでたりする


だから2時間経ったみたいだが、
感覚的には30分くらいな感じ


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