LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「なるほどね。
そりゃあ前途多難」
真剣に話している私とは違い、ナツキはそう言って笑っている
少しムッとして、ナツキから体を離した
「なんで笑ってんの?」
「なんでって、面白いから」
「面白いって‥‥」
こっちは真剣に話しているのに、本当に酷い
「未央は、俺の事好きにならない方がいいよ。
俺、未央の事幸せにしてあげられないだろうし」
そう言われて、心が切り裂かれたように痛くなった
やっぱり、ナツキは私なんか好きにならないんだ‥‥
ホント、泣きそう
「‥‥未央?」
ナツキは突然泣き出した私の顔を、
心配するように見ている
泣くつもりなんかないのに、涙が止まらない
「‥‥ナツキの事なんか‥‥絶対に好きになんないから」
私、もうナツキの事好きになってるんだ
いつから好きか分からないけど
「そっか‥‥」
ナツキは泣き止まない私を、強く抱き締める
その力がわりと手加減なくて、ちょっと苦しい
「ちょ、ナツキ、苦しいよっ」
ナツキの体から逃れようともがくと、ナツキは少し力を緩め笑い出した
「俺、シャワー浴びて来る。
先寝てていいから」
ナツキは私を解放すると、リビングから出て行く
私はまた泣けて来て、逃げるように寝室に入るとベッドに倒れるように寝転んだ