LOVEDOUBT ホスト×女子高生
「お会計、3万8千円です」
レジの女性にそう言われ、
ナツキはそれをカードで支払っていた
「・・・本当にありがとう。
けど、ごめん・・・」
店を出て、すぐにお礼を口にした
お礼と言うより、謝罪のような気もするが
選ぶ事に夢中になって、
値札を全然見ていなかった
「いいよ。
似合ってるから」
ナツキは、着替えた私に目を向ける
試着したまま脱がずに、値札だけ外して貰ってそのままドレスを着ている
脱いだ制服とローファーは、ショップの紙袋に入れて貰ってナツキが持ってくれている
「荷物まで持たせて、ごめん」
「いいけど。
後、どっかで鞄も買う?」
ナツキは私の背負っているネイビーのアネロのリュックに目を向けている
今の私の服装に、通学に使っているこのバッグは不似合い
でも、これ以上買って貰うのは悪過ぎる
「いい。これでいい。
気に入ってるから!」
そう強く言い切ると、ナツキはあっそう、とそれ以上は何も言わない