オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
「小畑…」
「部長?」
「…何、栗原とコーヒーを飲んでんだよ…」
「栗原さんに誘われたんで…」
部長は急に額を押える。
「部長?」
「お前…自分がモテてる自覚ねぇのか?」
と部長は叱り飛ばして、そのままスツールに腰を下ろす私をギュッと抱き締める。
「部長!?」
彼の高鳴った心臓の音。
「お前を奪われたくない…」
部長は切羽詰まった低い声で呟く。
「私は別に栗原さんとお喋りしていただけです」
そう言っても、部長には伝わっていないのか、もっとギュッと抱き締められた。
「分かってるけど…アイツは兄貴と同じエリートだ」
「部長だって十分エリートだと思いますけど…」
「そっか?」
「東大卒でしょ?」
「まぁな…」
私なんて二流の女子大卒だし。こうして、大手製薬会社『ソーマ』に就職できたのだって奇跡。
「部長?」
急に部長は抱擁を緩ませ、二人の距離を作ってキスを落として来た。
私達以外誰も居ないとは言え、大胆不敵。
硝子越しに映る二人の重なった顔。
その向こうには昼間のオフィス街が見える。
此処がオフィスだと言うコトを忘れてしまうぐらいキスに夢中になってしまった。
「部長?」
「…何、栗原とコーヒーを飲んでんだよ…」
「栗原さんに誘われたんで…」
部長は急に額を押える。
「部長?」
「お前…自分がモテてる自覚ねぇのか?」
と部長は叱り飛ばして、そのままスツールに腰を下ろす私をギュッと抱き締める。
「部長!?」
彼の高鳴った心臓の音。
「お前を奪われたくない…」
部長は切羽詰まった低い声で呟く。
「私は別に栗原さんとお喋りしていただけです」
そう言っても、部長には伝わっていないのか、もっとギュッと抱き締められた。
「分かってるけど…アイツは兄貴と同じエリートだ」
「部長だって十分エリートだと思いますけど…」
「そっか?」
「東大卒でしょ?」
「まぁな…」
私なんて二流の女子大卒だし。こうして、大手製薬会社『ソーマ』に就職できたのだって奇跡。
「部長?」
急に部長は抱擁を緩ませ、二人の距離を作ってキスを落として来た。
私達以外誰も居ないとは言え、大胆不敵。
硝子越しに映る二人の重なった顔。
その向こうには昼間のオフィス街が見える。
此処がオフィスだと言うコトを忘れてしまうぐらいキスに夢中になってしまった。