オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
断続的に続く彼の律動にカラダは揺さぶられ、感じ過ぎて、頭の中が真っ白になる。
二人のカラダの重みと動きでベットのスプリングが跳ねていく。


私の嬌声は寝室に響き渡った。

「奈央の声は最高にセクシーだ」

荒い息を吐きながら快楽に酔い、全身に汗を滲ませる耶刃さんの姿は野性味に溢れていた。
彼は自身の本能に煽られるまま、私を抱き締めて、何度も最奥を突き上げる。

私の男性経験は彼で二人目。

でも、女としての悦びを感じたのは彼が初めて。

初体験の相手の男性は同い年で、互いに初めてだった。
唯、肌を重ねるだけのセックス。
愛があったかもしれないけど、カラダは何処か物足りなかった。

対する耶刃さんは私よりも八歳年上の三十歳。女性経験は豊富。
彼は入社当時から好み女性社員か居れば、水面下で口説き、ベットインしていたよう。

だから、私が社内では初めての相手ではない。
でも、単なる遊びだと本人は言い切り、真剣に交際したのはお前が初めてだと言った。

営業マンだし、口は上手い。
彼の度重なる強引な口説きに負け、交際始めたけど。

今は私も彼に好意を寄せていた。







< 19 / 96 >

この作品をシェア

pagetop