オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
「今、何時ですか?」
「あ…朝の七時だ…食欲あるなら広間で食事食べるか?」
「いえ…」
函館観光は風邪で絶望的だと思ったけど、熱が下がり、カラダの気怠さを和らいでいた。
「…なら、適当に仲居に言って…部屋に持って来させる…待ってろ」
ベットの端に浅く腰を下ろしていた彼は立ち上がり、内線電話でフロントに電話を掛けた。
私の額に貼られた熱さまシートを外して、ゴミ箱に捨てる。
電話を終えた耶刃さんが振り返る。
「栗原さんは?」
「アイツは広間で朝飯食ってるぞ…俺は朝まで親父に付き合わされて…ほとんど寝てない…」
耶刃さんは午前様で大欠伸をして、私の元に戻って来た。
「朝までお前と栗原を二人にしちまったのが…何だか・・不安だが…お前は風邪で寝込んでるし…そんな女相手に手を出す鬼畜な男じゃないと俺はヤツを信じてる…」
私は押し黙ってしまった。
「あ…朝の七時だ…食欲あるなら広間で食事食べるか?」
「いえ…」
函館観光は風邪で絶望的だと思ったけど、熱が下がり、カラダの気怠さを和らいでいた。
「…なら、適当に仲居に言って…部屋に持って来させる…待ってろ」
ベットの端に浅く腰を下ろしていた彼は立ち上がり、内線電話でフロントに電話を掛けた。
私の額に貼られた熱さまシートを外して、ゴミ箱に捨てる。
電話を終えた耶刃さんが振り返る。
「栗原さんは?」
「アイツは広間で朝飯食ってるぞ…俺は朝まで親父に付き合わされて…ほとんど寝てない…」
耶刃さんは午前様で大欠伸をして、私の元に戻って来た。
「朝までお前と栗原を二人にしちまったのが…何だか・・不安だが…お前は風邪で寝込んでるし…そんな女相手に手を出す鬼畜な男じゃないと俺はヤツを信じてる…」
私は押し黙ってしまった。