オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
耶刃さんは栗原さんを甘く見ていた。
午前様の耶刃さんは隣のベットで眠ってしまった。
その間に、仲居さんが彼に頼まれた朝食を運んできた。
私は窓辺のチェアに腰を下ろして、朝食を食す。
朝靄のかかった山並み。
頂には薄っすら雪が積もっていた。
「只今…部長」
栗原さんが朝食から戻って来た。
「もう起きてるの?寝てなくていいの?小畑さん」
「…熱も下がりましたので…」
私は窓の方に顔を遣って、背中で応える。
彼の顔なんて見たくない。
彼は私の前の椅子に腰を下ろす。
「貴方ね…」
「・・・怒った顔も素敵だね…奈央さん」
「気安く呼ばないでよ…」
午前様の耶刃さんは隣のベットで眠ってしまった。
その間に、仲居さんが彼に頼まれた朝食を運んできた。
私は窓辺のチェアに腰を下ろして、朝食を食す。
朝靄のかかった山並み。
頂には薄っすら雪が積もっていた。
「只今…部長」
栗原さんが朝食から戻って来た。
「もう起きてるの?寝てなくていいの?小畑さん」
「…熱も下がりましたので…」
私は窓の方に顔を遣って、背中で応える。
彼の顔なんて見たくない。
彼は私の前の椅子に腰を下ろす。
「貴方ね…」
「・・・怒った顔も素敵だね…奈央さん」
「気安く呼ばないでよ…」