オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
「ほら」
と私のカゴに彼が入れていた三割引きの焼きそばをそっと入れてくれた。

「でも・・・それは栗原さんの分で」
「あ、別に俺はカップ麺でいいですよ…遠慮しないで」

「…ありがとう御座います」

「…じゃ俺はこれで」
彼は他のコーナーに行ってしまった。

まさか、こんなところで彼に会うなんて、もしかして住んでる場所も近くだったら、どうしよう!?

と精算を済ませて、家路を急いだ。

「えっ!?」

自転車置き場に自転車を停める彼に出くわした。

「まさか…此処ですか?」

「此処の四階だけど…」
「同じフロア!!?」

「俺は401、君は?」

「405です」

「一番奥か…ふうん」

「えーとよろしくお願いします…」

「こちらこそ…まぁ、色々と分からないコトあれば…教えてあげる…」



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