オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
「朝かしみったれた話をしてすまない…小畑さん」

「ううん、私の方こそ…」

商店街抜けて信号を渡れば、駅の改札口。

私達のような通勤する人達が信号を待って居た。

隣の男性に押され、私は彼の方にカラダの重心が傾いた。

「おっと」
気づいた彼が私の肩を掴んで支えてくれる。

その間に青信号に変わり、止まっていた人の波が動き始めた。
似たような境遇。
同じ価値観。
私が耶刃さんに感じるのは身分差。
でも、彼とは対等。私とは合うかもしれない。






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