オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
「俺と一緒に居ても、シンデレラにはなれないよ…」
「私は…」
「今なら、まだ戻れるぞ・・・」
彼はそう言うと立ち上がり、棚に救急箱を仕舞った。
「栗原さん…私…貴方にも惹かれてる…」
「…そっ…部長から君を奪う。俺の復讐は終わった。君がそう思うのは自由だ。スキにすればいい」
「栗原さん貴方…誰かとお付き合いとかしたコトないんですか?」
「付き合う?誰かをスキになるとかそんな感情は持ったコトない…女でも男でも利害が一致すれば…寝る…それだけだ…奈央とはもう寝る意味がなくなった。さっきのが最後だったかもしれないな」
「・・・貴方・・・」
「でも、俺を選んだくれた君に似非でもいいから…王子様になってもいいかもしれないな」
彼は私の頬に手を掛けて、カラダを屈めそっと優しいキス落とした。
でも、温もりは感じられなかった。
まるで、氷に口づけをしているような感覚。
あんなにさっきは熱かったはずなのに、今は彼の温もりを感じない。はっきりと自分に対するキモチがないと分かったからだ。
「私は…」
「今なら、まだ戻れるぞ・・・」
彼はそう言うと立ち上がり、棚に救急箱を仕舞った。
「栗原さん…私…貴方にも惹かれてる…」
「…そっ…部長から君を奪う。俺の復讐は終わった。君がそう思うのは自由だ。スキにすればいい」
「栗原さん貴方…誰かとお付き合いとかしたコトないんですか?」
「付き合う?誰かをスキになるとかそんな感情は持ったコトない…女でも男でも利害が一致すれば…寝る…それだけだ…奈央とはもう寝る意味がなくなった。さっきのが最後だったかもしれないな」
「・・・貴方・・・」
「でも、俺を選んだくれた君に似非でもいいから…王子様になってもいいかもしれないな」
彼は私の頬に手を掛けて、カラダを屈めそっと優しいキス落とした。
でも、温もりは感じられなかった。
まるで、氷に口づけをしているような感覚。
あんなにさっきは熱かったはずなのに、今は彼の温もりを感じない。はっきりと自分に対するキモチがないと分かったからだ。