オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
あんなに仲が良かった耶刃さんと栗原さんは社内でも一緒に居るコトは少なくなった。
二人の不仲の原因は私にあって。
川野先輩達も私に冷たい視線を向ける。
「十四時から会議の資料まとめておきました」
私は執務室を訊ねた。
「サンキュー…」
あの日を境に私と彼との交際も曖昧になっていた。
栗原さんとの交際が始まったワケでもない。
同じマンションの同じ階。
あれから、一度部屋に誘われ、彼と肌を交わした。なし崩しのままの関係となっていた。
彼と言えば、私のキモチを知り、都合良く扱うだけ。
私をセフレ程度にしか思っていない。
「クリスマスのディナーどうする?奈央」
「え、あ・・・」
「栗原と約束してるのか?」
彼が会議の資料を確かめながら私に問いかける。
「いえ・・・」
「なら、俺と過ごせよ…奈央」
「でも・・・」
「…俺はフラたくない・・・それにアイツはお前を傷つけるコトしか考えてない…」
それが耶刃さんの出した答え。
ノックの音。
「部長、栗原です。入っていいですか?」
「あぁ、入れっ」
私が居るのに、彼を招き入れる。
二人の不仲の原因は私にあって。
川野先輩達も私に冷たい視線を向ける。
「十四時から会議の資料まとめておきました」
私は執務室を訊ねた。
「サンキュー…」
あの日を境に私と彼との交際も曖昧になっていた。
栗原さんとの交際が始まったワケでもない。
同じマンションの同じ階。
あれから、一度部屋に誘われ、彼と肌を交わした。なし崩しのままの関係となっていた。
彼と言えば、私のキモチを知り、都合良く扱うだけ。
私をセフレ程度にしか思っていない。
「クリスマスのディナーどうする?奈央」
「え、あ・・・」
「栗原と約束してるのか?」
彼が会議の資料を確かめながら私に問いかける。
「いえ・・・」
「なら、俺と過ごせよ…奈央」
「でも・・・」
「…俺はフラたくない・・・それにアイツはお前を傷つけるコトしか考えてない…」
それが耶刃さんの出した答え。
ノックの音。
「部長、栗原です。入っていいですか?」
「あぁ、入れっ」
私が居るのに、彼を招き入れる。