オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
男性の部屋にしてはキレイに片付いていた。オフィスのデスクも整頓され、常に仕事の出来る環境を整えていた。

ずぼらな耶刃さんとは違って几帳面。

「ほら」

彼はソファに座る私にあったかいココアを淹れてくれた。

「ありがとう…寝てた?」

「いや、仕事してた…」
私がココアに喉を通してると隣でデパスを口にした。

「…その薬…常用し続けるのは危険だって…ネットに書いてたわよ…」

「俺は医者だ。その危険性は十分に認識している…奈央君は本当におせっかいだな…都合よく扱うオトコのカラダ心配してどうするんだ?」

「・・・貴方のカラダを心配したら、ダメなの?」

「・・・君に心配して貰わなくても…自分のカラダは自分が良く知ってる…」

「・・・それよりも・・・これ…」

私は持って来た紙袋を手渡す。
「メリークリスマス…」

「クリスマスは終わってるぞ…」

「・・・渡すのはクリスマス終わってからだけど…買ったのはクリスマス前よ…」

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