オフィスの華(令和版)Episode.0~スノードロップ~
天使と悪魔
~耶刃side~
荷物を纏めさせ、自宅マンションへと住まわせた。
二十四時間。
彼女と過ごすコトになった。
その後の栗原は有能な部下として営業成績を伸ばし、上半期、宇崎さん不在で落ち込んでしまった営業成績を上向かせた。
短い二月も終わりを告げ、三月に入った。
「今年の冬は暖冬だったな…」
「そうですね…」
俺と栗原はエレベーターの中で、そんな話をしながら地下の駐車場を目指す。
「栗原…お前のおかげで…下半期の営業成績は期待出来るぞ…もしかすれば…お前、社長賞を貰えるかもしれないな」
「・・・俺としては大変烏滸がましい話ですけど」
「…そうか」
地下駐車場に降り立って社用車の停まる場所に急ぐ。
俺達の革靴の音がアスファルトに響き渡る。
柱の影に隠れていた警備服を着た男が凄い勢いで俺に向かって来た。
そして、俺の胸に何かを突き立てる。
鋭い痛みが全身を突き抜けた。男はそのまま慌てて逃走した。
血のついたサバイバルナイフ。
男が落としていったモノだ・・・
鋭い痛みの走る部分に手を当てると夥しい血が手を真っ赤に染めていた。
俺はその場に崩れる。
二十四時間。
彼女と過ごすコトになった。
その後の栗原は有能な部下として営業成績を伸ばし、上半期、宇崎さん不在で落ち込んでしまった営業成績を上向かせた。
短い二月も終わりを告げ、三月に入った。
「今年の冬は暖冬だったな…」
「そうですね…」
俺と栗原はエレベーターの中で、そんな話をしながら地下の駐車場を目指す。
「栗原…お前のおかげで…下半期の営業成績は期待出来るぞ…もしかすれば…お前、社長賞を貰えるかもしれないな」
「・・・俺としては大変烏滸がましい話ですけど」
「…そうか」
地下駐車場に降り立って社用車の停まる場所に急ぐ。
俺達の革靴の音がアスファルトに響き渡る。
柱の影に隠れていた警備服を着た男が凄い勢いで俺に向かって来た。
そして、俺の胸に何かを突き立てる。
鋭い痛みが全身を突き抜けた。男はそのまま慌てて逃走した。
血のついたサバイバルナイフ。
男が落としていったモノだ・・・
鋭い痛みの走る部分に手を当てると夥しい血が手を真っ赤に染めていた。
俺はその場に崩れる。