振り向いて欲しい
高校
高校1年。
私は家から少し離れた公立の高校へ進んだ。
ほとんどが知らない人。

私は緊張しながらクラスへ向かった。

周りにはみんな同じ中学から来てる人たちで固まっており私はちょっと浮いてしまった。
あ、マズイ。誰かに声をかけないと…焦るけれどもともとやや人見知りなこともありきっかけが掴めない。あー…出遅れちゃう。分かってはいるけど声がかけられない。おはよう、と言ったけど挨拶で終わってしまう。話が続かない。
はぁー、と小さなため息をもらしながら席へと着席した。

その時「よろしくな」と隣から声がかけられた。え?と横を向くと無造作な髪にやんちゃそうな顔の男の子。この子が声かけてくれたの?そのグループはなんだか派手な感じだったがその男の子だけが声をかけてくれたのだ。けれど周りの派手な友達に圧倒され私は頭を下げることしか出来なかった。
これが私と高坂くんの出会い…。

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