振り向いて欲しい
高坂くんはすぐに車で家にくると言った。
私は両親に哲平をお願いし外で待っていた。
両親は泣き顔の私に何も言わずに預かってくれた。
15分後そばにいたのかすぐに車が横付けされた。降りてきた高坂くんに抱きしめられながら私は何度も謝る。
「彩綾が謝ることなんてないんだよ。全部俺の男としての度量が足りなかったんだ。もうすれ違いたくない。彩綾と哲平と生きていきたい。」
「うん…」
「俺には彩綾しか見えない。彩綾が眩しくて仕方ないんだ。俺を導いてくれるのも癒してくれるのも彩綾だけなんだ。彩綾といると自分のままでいられるんだ。」
「私も高坂くんのオーラに引き寄せられるの。高坂くんの周りには常に幸せがあるんだと思う。私にも分けてください。幸せにしてください。」
こんな夜にご両親へ挨拶すべきでないことは分かってる。けれど一言謝らせてもらえないか?私は両親に声をかけ、家へ上がってもらうことにした。
彼は家に入り両親と会った途端、畳に頭をつけ土下座した。私が驚いていると
「彩綾さん1人で子供を産ませてしまい大変申し訳ありませんでした。私の言葉が足りないばかりに彩綾さんを不安にさせてしまいました。本当に申し訳ありませんでした。」
父はつかつかと高坂くんの前にたち胸ぐらを掴んだ。右手を強く握り高坂くんの左頬を殴りつけた。
「どれだけ彩綾が泣いてきたか分かってるのか!今更どのツラ下げてここにきてるんだ。」
「申し訳ありません。返す言葉もありません。ただ、これからの人生を彩綾さんと哲平くんに捧げたいと思います。」
「調子のいいこというな!帰れ。」
「申し訳ありませんでした。お父さんのご立腹はごもっともです。本当に申し訳ありませんでした。」
彼は殴られても土下座のまま頭を下げてくれる。
私も土下座し、泣きながら
「私も勝手に高坂くんの気持ちを考えず頭の中で考え逃げてたの。高坂くんだけが悪いんじゃないの。私が高坂くんが好きだから哲平のことも産みたいと思ってしまったの。高坂くんだけが悪いんじゃない…」
「彩綾、いいから。全て俺の責任だから。認めて頂くまで、もう俺は諦めないから。」
「お父さんたちにはたくさん助けてもらって感謝してる。高坂くんの子供を産み、ここまで育ててこれたのもお父さんたちがいなければ出来なかった。でも私のわがままで産みたかったの。高坂くんの子供が欲しかったの。高坂くんが私のことを思っててくれたなんて気がつかなくて、勝手に怖がって逃げてただけなの。」
「彩綾さんを不安にさせたのは私の責任なんです!申し訳ありません。」
2人でずっと頭を下げていると、
「もうそのくらいにしたら?お父さん。」
と母が声をかけてくれた。
「2人はすれ違っていたことに気がついたってことなのよね?もちろんこれまでのことは笑って許すとは言えないわ。私は彩綾の母だもの。彩綾が可愛いもの。その娘に苦労をかけさせるなんて許せないもの。でもね、彩綾が彼を大切に思ってることもわかってたの。だから彼の子供が欲しいって思ってることも母親だからこそわかってた。あなたのこれからをみせてもらうことにしたいわ。」
「母さん!」
「ね、お父さん。これからの彼を見せてもらいましょうよ。」
私は両親に哲平をお願いし外で待っていた。
両親は泣き顔の私に何も言わずに預かってくれた。
15分後そばにいたのかすぐに車が横付けされた。降りてきた高坂くんに抱きしめられながら私は何度も謝る。
「彩綾が謝ることなんてないんだよ。全部俺の男としての度量が足りなかったんだ。もうすれ違いたくない。彩綾と哲平と生きていきたい。」
「うん…」
「俺には彩綾しか見えない。彩綾が眩しくて仕方ないんだ。俺を導いてくれるのも癒してくれるのも彩綾だけなんだ。彩綾といると自分のままでいられるんだ。」
「私も高坂くんのオーラに引き寄せられるの。高坂くんの周りには常に幸せがあるんだと思う。私にも分けてください。幸せにしてください。」
こんな夜にご両親へ挨拶すべきでないことは分かってる。けれど一言謝らせてもらえないか?私は両親に声をかけ、家へ上がってもらうことにした。
彼は家に入り両親と会った途端、畳に頭をつけ土下座した。私が驚いていると
「彩綾さん1人で子供を産ませてしまい大変申し訳ありませんでした。私の言葉が足りないばかりに彩綾さんを不安にさせてしまいました。本当に申し訳ありませんでした。」
父はつかつかと高坂くんの前にたち胸ぐらを掴んだ。右手を強く握り高坂くんの左頬を殴りつけた。
「どれだけ彩綾が泣いてきたか分かってるのか!今更どのツラ下げてここにきてるんだ。」
「申し訳ありません。返す言葉もありません。ただ、これからの人生を彩綾さんと哲平くんに捧げたいと思います。」
「調子のいいこというな!帰れ。」
「申し訳ありませんでした。お父さんのご立腹はごもっともです。本当に申し訳ありませんでした。」
彼は殴られても土下座のまま頭を下げてくれる。
私も土下座し、泣きながら
「私も勝手に高坂くんの気持ちを考えず頭の中で考え逃げてたの。高坂くんだけが悪いんじゃないの。私が高坂くんが好きだから哲平のことも産みたいと思ってしまったの。高坂くんだけが悪いんじゃない…」
「彩綾、いいから。全て俺の責任だから。認めて頂くまで、もう俺は諦めないから。」
「お父さんたちにはたくさん助けてもらって感謝してる。高坂くんの子供を産み、ここまで育ててこれたのもお父さんたちがいなければ出来なかった。でも私のわがままで産みたかったの。高坂くんの子供が欲しかったの。高坂くんが私のことを思っててくれたなんて気がつかなくて、勝手に怖がって逃げてただけなの。」
「彩綾さんを不安にさせたのは私の責任なんです!申し訳ありません。」
2人でずっと頭を下げていると、
「もうそのくらいにしたら?お父さん。」
と母が声をかけてくれた。
「2人はすれ違っていたことに気がついたってことなのよね?もちろんこれまでのことは笑って許すとは言えないわ。私は彩綾の母だもの。彩綾が可愛いもの。その娘に苦労をかけさせるなんて許せないもの。でもね、彩綾が彼を大切に思ってることもわかってたの。だから彼の子供が欲しいって思ってることも母親だからこそわかってた。あなたのこれからをみせてもらうことにしたいわ。」
「母さん!」
「ね、お父さん。これからの彼を見せてもらいましょうよ。」