竜王様、ご飯の時間です and more ! 〜竜王様と転生メイドのその後〜
結論から言うと、ウィスタリアさんではなく竜王様と直談判することになりました。『お妃候補』の私のことは、竜王様案件だそうです。ということで、私は竜王様と三将様の元に呼ばれました。
「絶対……は言いきれませんが、できるだけの対策をしていきます。もちろん長い滞在はしません」
「対策とは?」
「マスクをして、飲み食いもしないを徹底してきます」
「マスクとは?」
「口元を覆う布です。病の元を吸い込む危険が少なくなります」
「ふむ……」
「ほほう。それはどういう原理ですか?」
竜王様と同時にインディゴ様が『マスク』に食いつきました。マスクは前世の経験値。ないより絶対ある方がいいのでね! 二人に請われるままに、私はマスクの説明をしました。前世とは言えないので、『私の故郷では』ということにしました。この世界に『不織布』はないので、ガーゼのような布を何重にも重ねて作るということと、近くにあった布で形をつくると、みなさん興味津々で見ています。
「これで口元と鼻を覆うことで、病の元が体の中に入ることを軽減するんです」
「なるほど」
「これを着けて、なおかつ短時間だけの滞在にします。だから、行ってもいいですか?」
「…………」
竜王様は迷っているのかしら。黒翡翠の瞳が、私をじっと見つめています。私もここは引けません。しっかり目を見て訴えます。
「竜王様!」
「…………短時間だけだぞ」
「はい! 約束します」
「馬車で行き、馬車で帰る。それなら許可する」
「ありがとうございます!」
少しでもモーブさんやアスターの状況がわかればいいんです。私は急いで支度をしました。
「絶対……は言いきれませんが、できるだけの対策をしていきます。もちろん長い滞在はしません」
「対策とは?」
「マスクをして、飲み食いもしないを徹底してきます」
「マスクとは?」
「口元を覆う布です。病の元を吸い込む危険が少なくなります」
「ふむ……」
「ほほう。それはどういう原理ですか?」
竜王様と同時にインディゴ様が『マスク』に食いつきました。マスクは前世の経験値。ないより絶対ある方がいいのでね! 二人に請われるままに、私はマスクの説明をしました。前世とは言えないので、『私の故郷では』ということにしました。この世界に『不織布』はないので、ガーゼのような布を何重にも重ねて作るということと、近くにあった布で形をつくると、みなさん興味津々で見ています。
「これで口元と鼻を覆うことで、病の元が体の中に入ることを軽減するんです」
「なるほど」
「これを着けて、なおかつ短時間だけの滞在にします。だから、行ってもいいですか?」
「…………」
竜王様は迷っているのかしら。黒翡翠の瞳が、私をじっと見つめています。私もここは引けません。しっかり目を見て訴えます。
「竜王様!」
「…………短時間だけだぞ」
「はい! 約束します」
「馬車で行き、馬車で帰る。それなら許可する」
「ありがとうございます!」
少しでもモーブさんやアスターの状況がわかればいいんです。私は急いで支度をしました。